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ジム・ブルースとケン・ウォーカー。ブルース・アンド・ウォーカーを創設したふたりのパートナーシップは、釣具産業界で実にユニークなものでした。
ジム・ブルースは、彼の父ジェームズ・ブルースのもとで伝統あるケーンロッド(竹竿)製造の徒弟修業を積んだ二代目です。ジェームズは、“B・ジェームズ・アンド・サンズ・オブ・ロンドン”を社名とし、息子の将来を嘱望していましたが、ジムは、ケーンロッドの時代がすでに終わりつつあることを認識していました。
1963年、彼と家族はロンドンの中央からケンブリッジ州アップウッドの村に引っ越します。この村で、ジムが出会ったのが、ケン・ウォーカーでした。彼らはともに確固とした技術と経験を持つビジネスマンとして、また互いに熱狂的な釣りファンとして、そして何よりかけがえのない友人として、パートナーシップを築き上げました。
そして、このふたりのパートナーシップ「ブルース・アンド・ウォーカー」により、イギリス初のグラスファイバー・ロッドが製造されるに至りました。アーサー・オグレスビーは、カーボンファイバー・ロッドの開発において、かれらが世界のパイオニアであるという事実に注目していました。そして、その後何年もの間、ブルース・アンド・ウォーカーの15フィート・サーモン・ロッドは、鮭釣り師の間で「最高のロッド」と認められ続けることになるのです。
1980年代初頭、ケン・ウォーカーの娘ケイと、その夫ブライアン・ポッターが、事業に参画しました。ケイは熱心な釣り師でもあります。彼女がテイ川のロアー・ニュータイルで釣った26.5ポンド(この0.5ポンドが非常に重要!)の鮭は、ウォーカー家で釣り上げた最大の鮭として記録され、いまだに誰も破ることができません。(女性がこうした記録を持つとに関し、フェロモンについて言及する勇気のある人はいませんか?!)
ジム・ブルースは1995年に退職、幸せな隠退生活を送っていましたが、残念なことに2000年に70歳の誕生日を前に亡くなりました。その年の10月、74歳になったケン・ウォーカーは、経営権を彼の娘ケイとその夫に引き継ぎました。
ブルース・アンド・ウォーカーは、今、ビジネスの世界でよくある「三代目」の時代を迎えています。

時代は、すでにファンタスティックな新世紀に入りました。懸念された「ミレニアム虫」は孵らず、「2000年問題」も「この世の終わり」も来はしませんでした。しかし、世の中は大きく変わりました。
効率が優先される時代にあって、ブルース・アンド・ウォーカーは、カーボン原料からブランクまで一貫して製造する、イギリス国内でも数少ないメーカーのひとつです。「自社でブランクを製造しなければ、どうしてロッドを保証することができようか」…これが社訓なのです。
ブランクにこそ、釣竿の本質があります。あのロバート・レッドフォードも、そう考えていました。だからこそ、彼は映画「リバーランズ・スルーイット」の撮影にあたり、ブルース・アンド・ウォーカーのヘキサグラフのブランクを採用したのです。米国製の優秀なロッドがあまたあるにもかかわらず、彼が選んだのはブルース・アンド・ウォーカーでした。輝かしいスター、ブラッド・ピットに、最高のロッド以外のもので釣りをさせるなんて、考えられなかったからです。
化粧を思い出してください。どんな人も、戦略的に注意深く化粧をし、きちんとした服装をすれば、かなり見映えよくなるのです。しかし、スーパーモデルの域に達するには、美しい頬骨が必要です。つまり、それこそが、ブルース・アンド・ウォーカーのロッドに備わっているものなのです。
素晴らしい骨格…これが血筋、そう、ブルース・アンド・ウォーカーの遺伝子というべきものでしょう。今までも、そしてこれからもずっと。

いい提案があります。ティーンエイジャーの子どもたちを魚釣りに連れて行きましょう。
危険、恐ろしいとお思いですか?たしかに私が初めて自分の子どもたちを魚釣りに連れて行くときは、そう感じました。しかしながら、結果は驚くべきものでした。
ぜひとも、あらゆる機会に彼らを一緒に連れて行ってみてください。自然を車窓から眺めるだけでなく、どうやって大切にするのかを彼らに示してください。連れて行くことのできる一人ひとりの少年少女の後ろには、100人ずつの子どもたちが取り残され、テレビゲームの前に座っていることでしょう。会話もなく、背中を丸め、歯ぎしりをして、不機嫌な顔をして。彼らを外へ連れ出してほしいのです!新鮮な空気を胸一杯吸わせてあげてください。そして魚を1匹釣らせてあげましょう。
約束します。そうすれば、彼らは生涯釣りに夢中になるでしょう。私たちでなく、いったい誰がその機会を与えることができるでしょう。
ああ、魚釣り。私たちは何時間もかけて計画し、想像し、道具を買って準備します。しかし、いつも魚を釣ることができるわけでありません。でも、そんなことを気にするでしょうか。私たちの多くは、ただ自然の中で新鮮な空気を胸に満たし、21世紀の生活の雑踏〜電話、FAX、携帯電話、交通渋滞のイライラ、月曜日から土曜日までをやり過ごすために必要な面倒な仕事の数々〜の一切から開放され、水面の静かなさざめきの中に身を置くことで満足します。川岸から、ボートの上から、あるいは釣り池でも。そしてフライラインがシューッと鳴る音と、リラックスし切った自分のため息を聞くこと、それだけで、もう十分に、いや、それ以上に幸福な喜びを感じることができるのです。
釣り仲間が、通りすがりにのんびり声をかけます。「釣れた(幸運は)?」肩の力が抜け、眉間のしわも消えた、リラックスした表情で。「まだだよ」あなたは微笑み返します。私たち釣り人は、永遠の楽観主義者です。しかし、それはどうでもいいこと。
あなたは釣りを楽しんでいる。それだけて、すでに幸運なのですから。
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